TC素材のテントといえば、以前はノルディスクのアスガルドやアルフェイムなどが主流でしたが、2016年にtent-Mark DESIGNSから発売された、TC素材のワンポールテント「サーカス TC」を皮切りに、様々なブランドがTC素材のワンポールテントを販売し始めました。
「夏は涼しく冬は暖かい」というTC素材の特徴が、高温多湿の日本の環境に合うため、これだけ様々なブランドがTC素材のワンポールテントを販売してきたのだと思われます。
そこで今回は、人気の素材「TC」と「ワンポールテント」にフォーカスを当ててみたいと思います。
TC ワンポールテントの素材や構造
TC素材
キャンプ用品の中でも特にテントやタープの名称で、TC・T/C・ポリコットンという名称を、見かけることが多いかと思います。
TC・T/C・ポリッコットンとは?
ポリコットン:ポリエステルとコットン(綿)
と商標などの絡みから分けられるようですが、素材的にはポリエステルとコットンの混紡生地になります。
TC素材の特徴
続いてTC素材のメリット・デメリットです。
TC素材のメリット
- 遮光性が高い
- 火の粉で穴が空きにくい(空かないわけではない)
- 経年劣化するウレタンコーティングがされていないため、手入れ次第で末永く使える
- 通気性がよい
TC素材のデメリット
- 保管時に十分乾燥させないとカビやすい
- 他の素材に比べて、重量がある
ワンポールテント
以前はドーム型テントが主流でしたが、ここ数年ワンポールテントがかなり人気です。
ワンポールテントとは?
実際にワンポールテントを所有していますが、ドーム型テントやトンネル型テントに比べ本当に設営が簡単で、サイズにもよりますが慣れると短時間で設営ができるため、空いた時間を他のことに回すことができ便利です。
続いてワンポールテントの、メリット・デメリットです。
メリット
- メインポールが1本のため設営が楽
- 設営時間が短縮できる
デメリット
- メインポールがテントのセンターにあるため、邪魔になる。
- メインポール下しか高さが稼げないため、窮屈に感じる。
- 自立しないため、ペグが刺さらない環境での設営が困難。
このようなデメリットを改善すべく、メインポール以外にサブポールを追加して、快適な空間を稼いだモデルも出たり、個人でメインポールを二股化されている方も増えてきています。
TC ワンポールテント
メリット以外にも、デメリットが存在する「TC ワンポールテント」ですが、ここまで人気が出たのは、「設営の簡単さ・フォルムのかっこよさ」だけでなく、TC素材の風合いや通気性の良さなどがあるからではないでしょうか。
そんな人気の「TC素材 ワンポールテント」をまとめてみました。
1. サーカスTC / tent-Mark DESIGNS

Quotation: WILD-1 ONLINE STORE
ここ近年の、TC ワンポールテントの火付け役存在「サーカスTC」
2019年春には後述の「サーカスTC DX SOLUMバージョン」、2019年8月以降にはサンドカラーバージョン(現行カラー)の「サーカスTC DX」が発売予定。
2016年発売以来、毎年完売し2019年に入ってもその人気は衰えを知りません。
本体裾には、スカートを装備しています。
サーカスTCの仕様
使用時サイズ(約) | 4420×4200×H2800mm |
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収納サイズ(約) | 670mm×φ250mm |
重量(約) | 10.88kg (本体・張り網6,450g、ポール2,360g) |
素材 | 本体:コットン混紡生地(表面撥水加工、ポリエステル65%コットン35%) 裾部(スカート):ポリエステル ポール:スチール製5本継ぎ(φ32mm/280cm) |
付属品 | ポール、張り網、設営用ガイドセット、ペグ、収納袋 |
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2. サーカスTC DX SOLUMバージョン / tent-Mark DESIGNS

Quotation: tent-Mark DESIGNS
通常バージョンの「サーカスTC」に、片側のみサイドフラップを追加したモデル。
片側のみですが、入り口を付属のポールで立ち上げることができるため、出入りの際の雨の侵入を防いだり、ワンポールのデメリットの居住区間を広げたりと、サーカスTCに欲しかった機能を備えています。
サーカスTC同様に、本体裾にはスカートが装備されています。
サーカスTC DX SOLUMバージョンの仕様
使用時サイズ(約) | 4420×4200×H2800mm |
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収納サイズ(約) | 630×270×270mm |
重量(約) | 12.3kg |
素材 | 本体:コットン混紡生地 撥水加工済み 、ポリエステル65%、コットン35% 裾部(スカート):ポリエステル ポール:スチール製5本継ぎ(φ32mm×2,800mm) スチール製3本継ぎ(φ22mm×2,000mm) 収納袋:ポリエステルオックス |
付属品 | ポール・張り綱・設営用ガイドセット・ペグ・収納袋 |
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3. サーカスTC BIG / tent-Mark DESIGNS

Quotation: tent-Mark DESIGNS
大人気サーカスTCのビッグサイズで、ファミリーやグループでのキャンプに最適なサイズ。
サーカスTCのいいところを残し、新たな機能を追加したモデルになります。
天井のベンチレーションだけでなく、下部5ヶ所にはベンチレーターを装備し、通気性が抜群になっています。

Quotation: tent-Mark DESIGNS Facebook
画像のように、開放的にドアパネルを開けることもできます。
こちらもサーカスTC同様、本体裾にスカートを装備しています。
サーカスTC BIGの仕様
使用時サイズ(約) | 520×520×(H)350cm |
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重量(約) | 本体:11,386g ポール:3,246g 収納袋:454g アクセサリ:290g(張り綱&セットUPガイド) |
素材 | 本体:コットン混紡生地(TC)撥水加工済み、ポリエステル65%、コットン35% 裾部(スカート部):ポリエステル ポール:スチール製 Φ35mm |
付属品 | 収納ケース、ペグ、張り綱、設営用ガイドセット |
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4. パンダ TC (PANDA TC)/ tent-Mark DESIGNS

Quotation: tent-Mark DESIGNS
サーカスTCのブランドtent-Mark DESIGNSより発売されている、ソロ用TCワンポールテント。
tent-Mark DESIGNSとイラストレーター「こいしゆうか」さんのコラボテント「PANDA」のTC素材版になります。
PANDAよりもサイズが少しだけ大きくなっています。
サーカスTCに比べると、コンパクトなサイズになり、スカートがありません。
パンダ TCの仕様
サイズ | 2700×2700×H1700mm |
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インナーサイズ | 2500×1150×H1550mm |
収納サイズ | 記載なし |
重量 | 約5,440g |
耐水圧 | インナーボトム1,500mm |
素材 | フライシート:ポリエステル65%、コットン35%(表面撥水加工) インナーボトム:ポリエステルタフタ68D |
付属品 | ポール、張綱、ペグ、収納袋 |
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5. ワンポールテント T/C400 / FIELDOOR

かなりコスパの高い、FIELDOORの「ワンポールテント T/C 400」
サイズはサーカスTCに比べると、少しだけコンパクトですが、付属のインナーテントにて、大人4名が寝れるサイズ。
本体裾にスカートを装備しています。
ワンポールテントT/C 400の仕様
使用時サイズ(約) | 4000×3500×H2150mm |
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インナーサイズ(約) | 3500×3000×H2150mm |
耐水圧 | 428mm |
重量(約) | 7.4kg |
材質 | フライシート : ポリエステル65%、コットン35% インナーテント: ポリエステル グラウンド : 210D ポリエステル ポール : スチール |
付属品 | テント本体×1、フライシート×1、スチール製テントポール×1 ペグ×12、ロープ×6、専用キャリーバッグ×1 |
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6. ワンポールテントTC / テントファクトリー

Quotation: naturum
形状は六角でシンメトリー(対称)構造で、見た目が美しい印象です。
前後出入り口がメッシュになるため、暑い時期のキャンプでも、風を通しある程度虫をシャットアウトできるので、快適に過ごせそうです。
また、本体裾部にスカートを装備しています。
これはサーカスTCに続いて人気が出そうなテントです。
ワンポールテントTCの仕様
使用時サイズ | 4600×3900×H2800mm |
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収納サイズ | 680×270×270mm |
重量 | 記載なし |
耐水圧 | 2000mm |
素材 | アウターテント:TC(ポリエステル45%・コットン55%)撥水コーティング済 ポール:スチール(粉体塗装) |
部品内容 | アウターテント、ポール、ガイド、ガイド紐、ペグ×22(予備2本) ガイドロープ2.2m×6・3m×2、キャリーバッグ |
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7. レンコンテント / DOD

Quotation: DOD
この「レンコンテント」は、テント中で焚き火ができるよう、テント上部に大きな窓を360度配置して焚き火の煙を排出し、温かい空気を身体の周辺から逃がさないような設計になっています。
今までになかった発想のワンポールテントですね。

Quotation: DOD
上から見ると、窓を全開にすると本当にレンコンのように見えますね。
本体裾部にスカートを装備しています。
レンコンテントの仕様
サイズ(約) | 3900×3900×H2600mm |
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収納サイズ(約) | 680×230×H230mm |
重量(付属品含む)(約) | 12kg |
収容可能人数 | 大人3人 ※就寝だけであれば大人5人 |
最低耐水圧 | 350mm |
材質 | ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%)、スチール |
付属品 | ペグ、キャリーバッグ |
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8. TCティピシェルター / ビジョンピークス

ヒマラヤのプライベートブランド「ビジョンピークス(VISIONPEAKS)」からも、TCティピシェルターが販売されています。
こちらは、フルメッシュのハーフインナーが付属します。
また天井のベンチレーションは、ロープで開け閉めができる仕様になります。
少し気になったのが、画像のように入り口の2箇所を開いたままの状態で、ガイロープを張ると歪んでいるような感じがします。
ですが、ハーフインナーが付属して、この価格はかなりコスパが高そうです!
TCティピシェルターの仕様
使用時サイズ(約) | 4400×4200×H2900mm |
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収納サイズ(約) | 記載なし |
インナーサイズ(約) | 記載なし |
重量(約) | 12.3kg |
素材 | フライ:ポリエステル+綿混紡 インナー:ポリエステルメッシュ フロア:ポリエステルオックス フレーム:スチール |
付属品 | ペグ、ロープ、収納ケース |
9. グロッケ12 T/C / ogawa

Quotation: amazon
「これもワンポール?」と思われるかもしれませんが、メインポールは1本で出入り口にフロントポールが追加され、ワンポールテントのデメリット「窮屈に感じる」ということを軽減したテント「ベルテント」になります。
サイドの立ち上がりがあるため、他のワンポールテントと比べると、広く感じます。
また裾部に全開放可能なベンチレーターメッシュパネルを装備しているため、風通しもよく快適に過ごすことができます。
グロッケ12 T/Cの仕様
使用時サイズ(最大) | 4050×2650×H2700mm |
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収納サイズ | 800×350×330mm |
重量 | 総重量(付属品除く):14.7kg フライ:約9.3kg グランドシート:約1.8kg ポール:約3.6kg |
素材 | フライ:T/C(耐水圧350mm)、ポリエステル210d(耐水圧1,800mm) グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm) メインポール:スチールφ32mm フロントポール(Aフレーム):アルミφ22mm |
付属品 | 張り綱、アイアンハンマー、スチールピン、収納袋 |
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10. ピルツ15 T/C / ogawa

Quotation: amazon
ogawaの代名詞と言っても過言ではない、ワンポールテント「ピルツ(Pilz)」
サイズもいろいろとありますが、TC素材を採用しているのは、このピルツ15のみ。
他のワンポールテントと異なり、入り口部分にキャノピーを備えています。雨天時の出入りの際、これがあるとかなり便利です。
また幕上部にストーブ用の煙突ホールが装備されています。
ピルツ15 T/Cの仕様
使用時サイズ(最大) | 4300×4300×H3100mm |
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収納サイズ | 900×400×350mm |
重量 | 【幕体】約13.4kg 【ポール】約4.2kg |
素材 | フライ:T/C (耐水圧350mm)、ポリエステル210d、 ポリエステル600d(トップベンチレーションのみ) グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1800mm) ポール:スチールΦ32mm(310cm4本継) |
付属品 | グランドシート、張り出しポール 180cm、張り綱、 アイアンハンマー、スチールピン、収納袋 |
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あとがき
サーカスTCを始めとする大人気の「TC ワンポールテント」
入荷しても即完売するものも多く、「次回◯月入荷」というものも存在します。それだけ人気だからでしょうね。
サーカスTCに関しては、2019年のある程度の入荷スケジュールが発表されてはいるものの、入荷月によっては販売が実店舗のみだったり、アマゾンWILD-1オンラインショップのみだったり、WILD-1オンラインストアのみだったりと販売箇所が異なるため、狙われている方はこまめに覗かれことをおすすめします。
ご購入の参考になれば幸いです。
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